SOFAR
音の伝わりを意識したこと、ありますか?
音の伝わる現象で有名なのが、高校物理で習った、ドップラー効果ですね。
遠くから救急車のサイレンが近づき、通り過ぎてから音程が低くなっていくあれです。
ドップラー効果は音に限られた現象ではありませんが、要は波の特性を表しているのです。
他には、少し専門的になりますが深い海の中では、上の層に伝わるほど温度が高いため曲がり、もっと深い層では圧力が高いために曲がります。
ある層においてはこれ現象を繰り返し、遠くまで伝播する層があります。この現象のことを「SOFAR(Sound Fixing And Ranging)」といい、この層を「SOFARチャンネル」又は「サウンド・チャンネル」というそうです。これを利用しているのが潜水艦のソナーです。
海の中のある深さで、音が遠くまで伝播するチャンネルがある、というのはなにか浪漫を感じます。
今でこそ通信技術が発達して世界との距離は縮まり、遠いところにすむ人との会話も容易になりましたが、人間が通信インフラを開発する以前から、人間が生まれる前から、地球が今の環境になったときからすでに自然の用意したインフラは、在ったのです。
そういえば、この現象に関係する言葉を利用した音楽アーティスト、イベントの名前、多いですよね。
うわ、やられた。なんて思ったりもしたりしなかったり。
音を伝える、というのはそこに存在する者の気配を伝える、伝え方にも、ただ伝えるのではなく、大きい音で伝える、小さい音で伝える、念で伝える、波動で伝える、等々。
音楽は伝えるという行為の結晶物と仮定するなら、いつ、どこで、だれに、なにを、なんのために、どうやって、という基本さえ自分なりに押さえておけば、様々な伝え方、伝わり方があります。
きっとそういう思いを込めて、イベントの名前に使ったりプロジェクト名に使ってみたりするのではないでしょうか。
参考:
アメニティ &サウンド (http://www.ari-web.com/mm/index.htm)
地球科学技術の耳学問 (http://homepage3.nifty.com/nishimura_ya/earth/)
2004年07月28日
coded : decoded
知人も参加しているダンスとメディアパフォーマンスグループ、nestによるインスタレーションとパフォーマンス。ICCにて。
インスタレーションは7月14日〜7月末日まで。
最近人の動きを感じられる音楽イベントなり、映像イベントなり、ありますか?
この辺のパフォーマンスは最近とても面白くて興味深いのですが、まだ知見たことなくて是非さわりだけでもという人にはちょうど良いはずです。
日時: 2004年7月24日(土)午後5時より
出演:アレッシオ・シルヴェストリン
(元フランクフルトバレエダンサー,振付家)
音楽・映像:Electroacoustic Jazz Trio
(夏目陽一郎,松尾邦彦,ヤマミチアキラ)
協力:飯名尚人(DANCE AND MEDIA JAPAN)
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2004/reactivecreative/Peformance/index_j.html
日時: 2004年7月25日(日)午後5時より
出演:アレッシオ・シルヴェストリン
(元フランクフルトバレエダンサー,振付家)
音楽:mjuc
映像:ルドビック・グザスデラ
協力:飯名尚人(DANCE AND MEDIA JAPAN)
元フランクフルトバレエダンサーで振付家のアレッシオ・シルヴェストリンによるパフォーマンス.ダンサーの動きが,nestによる《coded : decoded》の光の変化,Electroacoustic Jazz Trioの生演奏とmjucのメロディアスなサウンド,またルドビック・グザスデラの映像に変換され,入出力を繰り返す信号の中で身体が出会うノードを感じられるパフォーマンスとなります.
2004年07月25日
翌檜の夜
アヴァンギャルド音楽家、灰野敬二と、日本を代表するノイズアーティスト、秋田昌美がバンドを結成したそうです。さて、どんなパフォーマンスをお目にかけることやら。
とりあえず、近隣にご住まいの方は避難した方がよいでしょう。(笑)
灰野敬二+秋田昌美 バンド"きくり"結成 初公演の日 必見!!
[ 翌檜の夜 ]
2004年7月19日(月・祝) 16:00-23:30
あの灰野敬二とメルツバウ秋田昌美が新ユニット"きくり"(kikuri)を結成!!各ソロライブに加えて、きくりでのライブを初披露!!
ゲストライブに「世界で最も奇妙な音楽」として知られるフランスのラジオ番組「Cacophonies」のMAKIをお迎えする必見の一夜
http://www.hattrick-records.com/
2004年7月19日(月・祝) 16:00-23:30
LIVE:
きくり(灰野敬二+秋田昌美)
灰野敬二(ソロ)
Merzbow
MAKI (from France)
一楽儀光
小島剛
DJ:
taaya(cyo)
Chou Chou Noir(VELVET MOON)
会場:
NOON
大阪市北区中崎西3-3-8 JR京都線高架下
TEL / FAX 06-6373-4919
前売:3000円(1ドリンク)
当日:3500円(1ドリンク)
チケット取扱:チケットぴあ / NOON 06-6373-4919 / VELVET MOON
PIAカードは最短5営業日でカード発行が可能になりました!
2004年07月19日
as far as the eye can see
Ken Ikeda (Touch)
Christopher Willits (12k, Fallt,plop)
Izumi kiyoshi (Rephlex,Childisc)
Filler (Abocado Orange)
Date:7/4 (sun)open 19:00 start 19:30
Place:sputnik pad 2F
entrance fee:2,500yen(1drink)
with flyer 2,000yen (1drink)
[limited 100 only ]
様々なスタイルをもった4組のサウンド・アーティストが日常に身近にある素材を用いて珠玉の音楽を奏でます。出演はニューヨーク在住でデビットリンチ、森万里子、横尾忠則らの展覧会に楽曲を提供する一方、テクノイズの老舗として有名なイギリスのTOUCHレーベル(Fennez,Ryoji Ikedaなど在籍)より2枚のアルバムをリリース、国内外の美術館・ギャラリーで精力的する池田 謙。当日は自作の創作楽器「string decoder」とともに、UAのPV制作などで注目を集める映像作家 掛川 康典よって即興的にremixされたイメージ映像と合わせて演奏をお楽しみ頂けます。また,待望の初来日で注目される、サンフランシスコ在住でギターを音源にしたアトモスフェリックでハーモニックなDSPサウンドを特徴とするミュージシャンのクリストファー・ウィリッツ(12k),97年APHEX TWINの運営するレーベルREPHLEXよりCDリリース、'00年CHILDISCより1stアルバムリリース、数々のコンピレーションに参加、 竹村のぶかず、OOIOOなどのリミックスを行い、97年よりボアダムスのライブ&レコーデイングに参加。今年の5月にはアルバム『PROTOCOL A』を発表した和泉希洋志、 リチャード・シャルティエ(LINE)とも交流のあるロウアーケースユニットFillerなど多彩な顔ぶれでお贈りします。貴重なライブパフォーマンスをお見逃しなく!
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TOUCH、REPHLEX、CHILDISC、個人的にファンなレーベルから注目のアーティストによるパフォーマンス。どんな空気になるかなんとなく想像がつきますが、きっと良いとおもいます!