Him

New Features(←amazonで視聴可能)
Fat Cat
newfeature.jpgダグ・シャーリン率いる Jazz/Dub バンド、「him」。
ツインドラムによる走りうねるようなグルーブ、そしてお馴染み、狂酔のヴィブラフォンと深いディレイ、70年代のアメリカを折檻していたフリージャズ、サイケデリックジャズのようなその瞬間瞬間を快楽的に演奏してゆき、演奏する者、聴く者、その場にいるものが陶酔していく。1曲が延々と続くセッションはそのためだ。他のアルバムにも共通しているが、曲の切れ目が無い。そして即興的要素も随所に盛り込み、ライブ感は抜群。踊らずに入られなくなる。
これを聴くとトータスが聴けなくなるというが、それは本当にそうだ。
8月の来日がとても楽しみだ。

2004年08月01日: mikado

Savath & Savalas

Apropa't(←amazonで視聴可能)
Warp
savath.jpgこの"Savath & Savalas"は以前にも紹介した、"Prefuse 73"のスコット・ヘレンの別ユニットです。
Prefuse 73の音を聞くと同じコンポーザーとは思えない趣向。つくずく独自性のあるスタイルを確立していることにうらやましさを感じざるをえません。
「Apropa't 」は、アコースティックギターとフォーク、スペイン語の女性ボーカル、美しいメロディ、そしてWarpからのリリース。もちろん全て生音っていうわけでもなく、生音の良さを引き出すための音響的な味付けという解釈をすると俄然気持ちよく聞こえる。
ノストタルジックなボーカルは一日中聞いていても飽きない上に、これを聴いていると、とても気持ちが和む。
"savath & savalas"の作品の中ではよりpopな趣向ではあるようですが完成度は高く、聴き応えも十分。初めて聴くなら文句無しの逸品です。

2004年07月26日: mikado