Nightmares On Wax
Dj Kicks
Studio K7
テクノ、ハウス、ブレイクビーツ、ヒップホップなど幅広いジャンルのDJMIXをリリースするStudio K7のシリーズ、Dj KicksにNightmares On Waxのhiphopミックスが初参加。派手なスクラッチやMCが入るわけでなく、オールドスクールやエレクトロ、ソウルなどを淡々とつなげていく。Kenny Dope やFreddy Freshなどがフィーチャーされているなかなか乙なミックスCD。 Nightmares On Waxは90年代初期のテクノブームの中、LFOやColdcut、Wagon Christ などとコラボレーションを重ねながら独自のHiphopスタイルを確立している。2002年にアルバムもリリースしていてこちらもなかなか良い。
なんだか最近仕事をしながら聞くミュージックでhiphopが調子いい。別に黒人の主張に共感しているわけではないし詳しいわけでもないけど昔から好きで飽きない。小さいころに映画”ブレイクダンス”にはまったことがあってエレクトロやオールドスクールのリズムをきくと調子を取り戻すことが良くある。
2004年04月29日: mikado ↑
Harold Budd / Hector Zazou
Glyph
Crammed Discs
Harold Budd はブライアン・イーノなどと共演することでアンビエントいうジャンルを作り出したキーパーソンの一人。ピアノ奏者として室内楽的指向をベースに持ちつつ極端にシンプル化された曲構成手法は美しく、詩的な意味合いを感じる。アンビエントは今でこそ死語といわれるがチルアウトといわれるよりもっと明確な意味が含まれていると思う。アンビエントは「周囲の」という意味が割り当てられてるがそれを音楽に当てはめると空間的な広がりのある要素をもつ音楽と解釈される。Harold Buddのピアノはまさに空間を感じさせるアンビエントだ。一方のHector Zazouは民族楽器やボーカルを起用したトラックメーカー、アレンジャーとしてビル・ラズウェルなどと比較されることが良くある。91年に坂本龍一などとコルシカ島の伝統歌謡をフィーチャーしたプロジェクトCDは大変興味深いところだ。
その二人が織り成す空間はとても広くて深みのある世界になっている。
ちなみに坂本龍一などとコルシカ島の伝統歌謡をフィーチャーしたプロジェクトCDというのは「LES NOUVELLES POLYPHONIES CORSES」('91)といって、主な参加アーティスト は、RYUICHI SAKAMOTO / IVO PAPASOV / STEVE SHEHAN / LIGHTWAVE /
RICHARD HORWITZ / JOHN CALE / JOHN HASSEL / MANU DIBANGO
となっています。
坂本龍一はピアノで参加しています。
2004年04月17日: mikado ↑
Nor Elle
Phantom of Life
Mole
Norman Fellerによるアンビエント・エレクトロ。2003年にはエレクトロを中心の作品が多いドイツのElektroluxからもリリースしている。「Phantom of life」はファーストアルバムながら完成度が高く、どの曲も聴きやすい構成となっている。カラーはやはりElektroluxのコンピレーションにも登場するだけあって「Aural Float」の Gabriel le Marに近いものがある。4曲目のSilent Storm なんかはかなり空中に浮かぶ感じでgood。
2004年04月12日: mikado ↑
Saul Stokes
Fields
Hypnos
シンセサイザーのみで曲を構成し、深遠な世界観を表現するチルアウトコンポーザー。
チルアウトレーベル"Hypnos"からの1作目「Abstraction」ではノンビートを展開していたが今回はダウンテンポの心地よいアンビエントエレクトロニカ。心地よい音の中に時々拍子抜けするトーンや音は彼独特の隠し味なのか、とてもはまりやすい。彼は自分のツールであるシンセサイザーからクリエイトしており、シンセサイザー製作業界からも絶賛されているほど。いってみればシンセオタクなのだろう。飾らないトーンはそんな彼の独特な世界観が素直に表現されているのだと思う。
2004年04月08日: mikado ↑