Bola

Soup
skam
coverBolaことDarrell FittonはSkam初期から代表する存在であり、ボーズ・オブ・カナダと共にネオ・アーティフィシャル・インテリジェンス・ムーヴメントと形容された新世代エレクトロニカの勃興に重要な役割を担ったアーティスト。本作は98年にリリースした「soup」が再販されたもの。オウテカにメロディのいろはを教えたとも言われるだけあって、非現実的で美しすぎるとも言えるシンセワークを展開している。心地よい上音にうなるようなノイズビートが高揚感と知的創造性を感じさせる。

2004年02月25日: mikado

Hanayo

献上
Digital Hardcore Recordings / Beat Records
798.jpg日本語テクノパンク、ドイツ仕立て。といったところです。ドイツ人の旦那さんをもつhanayo氏が作り出すこのテクノパンクは、そこかしこに散らばる日本の音風景素材をドイツ風味で料理し、いかにも東京のノスタルジーとカオス具合を引き立てた、少々ケミカルな辛さを持つ逸品。
「お味噌汁」の迫力はすごいがアキバ系の萌えキャラとリンクさせて聞くとより現代的。

2004年02月24日: mikado

plaid

Sporks
Beat Records
979.jpgエド・ハンドリーとアンディ・ターナーの2人で構成するPlaid。このアルバムで6枚目となるかれらの仕事はエッジが鋭く研ぎ澄まされつつも、フラクタルな世界に引き込まれるような有機的なうねりを感じる。それは割と痛い音が多いエレクトロニカと比べて音一つ一つが耳にやさしく、コントラストのついた立体表現のようなダイナミックな構成を感じさせているからなのか。Black Dogの時代はエスニックな音で創り上げていた有機性が、Plaidとして活動し始めてから有機的な構造へと進化してきた感がある。

2004年02月23日: mikado