RITE TIME

IMGP0423.JPG2004/06/26 sat @江ノ島oppa-la
 前日の雨が嘘のように青空と澄んだ空気の広がる湘南海岸。partyコアな面々の間では頭を抱え悩ます程に連日連夜東京周辺の各所で盛り上がりを見せた6月の後半、それを締めくくるかのように江ノ島oppa-laで行われた『RITE TIME』。
ここはガラス張りの向うに江ノ島、湘南海岸を目下に見下ろすpop喫茶。週末を中心にバンドのステージやDJイベントなどジャンルレスに展開される海の街ならではの開放感と自由が存在している。
 東高円寺grassrootsでpartyを展開してきたLITE TIMEは、頭文字を『R』に変えその名の通り濃密度を更に増し都会の喧噪を離れて、江ノ島へ集結した。

 まるで抽象画の様に塗り重ねられてゆく幻想的な世界からグルーヴが生み出されるZA CAFEのliveから、ウルコに変身したULU & BravoKomatsu aka ABPiecesのliveが綿々とミニマルに続くワンダーランドな旋律にモでエキセントリックなギターワークが絡み合い、完全にフリーダムなdance portへといざなわれた。
『今夜はDANCEだ...!』。
音のからくりを太くて分厚いビートにのせクルクルと展開してゆくSyncooのDJワーク、凄まじい音圧に響くコツコツという鼓動と深くて果てしなく続く唸りの世界を醸し出したMasaのlive。月に隠れていた太陽が闇から顔をのぞかせる瞬間の一筋の強い光、陰から陽へ、真夜中の儀式から朝を迎える喜びを告げるように、暖かく軽やかにどっしりと芯の通ったERAのDJ。純粋に音楽に打ちのめされ感動している自分がいた。

『このままこの時が永遠に続けばいいのに...』そんな気持ちを抱いたのはどれ位ぶりだろうか...。

 アンダーグラウンドなシーンで培った音楽観を持ち寄り、”Dance”という言葉を中心にそれぞれの辺と辺で一つのフラクタルを作り上げた”Rite time”な一夜は、音楽に対して妥協という言葉を知らずにこれまでの日本のpartyシーンを支え続けてきたアーティストの一歩も譲らず引けを取らないそれぞれのplayに、草の根の底力を実感し絶大なるrespectとbe thankfulの想いを胸に残してpartyは終わりを告げた。

2004年07月18日: hisaco | comment (0)